フルボ酸は「動かす」、腐植酸(フムス)は「留める」
- miyamonte
- 1月15日
- 読了時間: 3分
— 表示名称としての「フルボ酸」にご注意ください —
フミン酸をフルボ酸として販売することは、科学的には誤りです。両者は同じ「腐植物質」に分類されますが、分子構造・働き・自然界での役割は根本的に異なります。

① 起源の違い(自然界での役割)
● フルボ酸(Fulvic Acid)
森林・植物・微生物の分解過程で生まれる
比較的「若い」腐植物質
森 → 川 → 海 へと循環する移動型成分
👉 役割:循環・運搬・調整
● フミン酸(Humic Acid)
数百〜数万年の時間をかけて安定化
古代地層・泥炭層・海底堆積物などに存在
動かず、その場に留まる性質
👉 役割:保持・固定・蓄積
② 分子構造とサイズの違い【科学的事実】
項目 | フルボ酸 | フミン酸 |
分子量 | 非常に小さい | 非常に大きい |
水溶性 | あらゆるpHで水溶 | アルカリ性のみ可溶 |
移動性 | 高い | 低い |
生体・植物へのアクセス | 可能 | 困難 |
👉 最大の誤解ポイント分子が大きいフミン酸は、フルボ酸と同じ働きをすることは物理的に不可能です。
③ キレート作用の「質」の違い
✔ フルボ酸のキレート
ミネラルと弱く・可逆的に結合
必要に応じて結合・解離を繰り返す
ミネラルの移動・調整・選別が可能
👉 バランス型キレート「必要なものは運び、不要なものは手放す」調整役(モデレーター)の働きです。
✖ フミン酸の結合特性
分子が大きく、結合力が強い
一度結合すると離れにくい
固定・封じ込めが目的
👉 保持型・隔離型の結合土壌や炭素を安定させるための性質です。
④ 自然界での役割の違い(核心)
🌱 フルボ酸
ミネラルを運ぶ
環境変化に応じて働きを変える
不安定なものを安定へ導く途中の存在
➡ 動的・調整・循環
🪨 フミン酸
炭素やミネラルを固定
長期的に保持
役目を終えた後の安定形
➡ 静的・保存・固定
⑤ なぜ「フミン酸=フルボ酸」は間違いなのか
科学的理由は明確です。
分子サイズが大きく異なる
水溶性が異なる
キレートの性質が異なる
自然界での役割が真逆
👉 これは精製度の問題ではありません👉 別の物質です
⑥ 表示名称としての「フルボ酸」について(重要)
自然界では、腐植酸(フミン酸)の中に微量のフルボ酸が含まれることがあります。雨水や庭の土壌にも、ごく少量のフルボ酸は存在します。
また、
原料分類
インキコード
表示記号
などの規格上、腐植物質由来であれば「フルボ酸」という名称が表示上使用できるケースがあります。
しかし、
「表示名称として使用できる」ことと「フルボ酸そのもの」であることは別です。
主成分が腐植酸である場合、それをフルボ酸として販売することは、科学的な実態とは一致しません。
⑦ ミヤモンテが「若いフルボ酸」にこだわる理由
自然界では、発生直後のフルボ酸がミネラルと活発に関わりながらバランスを整え、やがて姿を変えていきます。その後に残るのがフミン酸です。
ミヤモンテは、腐植酸(フミン酸)を含まない植物発酵由来のフルボ酸を製造しています。
それは、自然界で生まれた直後のフルボ酸が持つ「循環・調整・バランス」という働きを大切にしているからです。



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